社員を「会社ごと」に巻き込もう
今日はインターナルコミュニケーションについて書きます。
インターナルコミュニケーションの肝は、個々の社員が「会社ごと」をいかに「自分ごと」にできるかどうか。その目的のもと、広報は社内報やクレドの作成などあの手この手で施策をうっています。今回は、その中でも「行動指針」についてです。
弊社は、今年で10周年をむかえました。「草創期」、創業メンバーは、今の弊社の基盤となっている1つの事業を創出しました。それから5年、現在の代表が第2創業社長として就任することになります。
そこから現代表は、新卒や中途採用も強化し新たな仲間を増やしていきました。その一方で、創業メンバーや組織の方向性に合わない人が会社を去っていくという悲しい出来事もありました。
何が言いたいかと言うと、要は、弊社には創業メンバーが1,2名しか残っていなくて、あとはみんな外から来た人間なのです(笑)。こんな状況の中で、今感じている壁が「一体感」。でもよくよく考えると、経験やバックグラウンドがそれぞれ違うんだから、個々が「孤」で仕事していて当然なんです。会社が「右向け右!」って言って、「自社らしさ」を急に出そうとしても個人に差がでるのは当たり前のこと。
でも広報としてはそうも言ってられず、社員が、会社のことを「自分のこと」のように思ってもらいたいと思っているし、組織課題としてきちんと向き合っていこうと思っています。
そこで、広報会議にユーグレナさんの好例があったのでご紹介します!
ユーグレナさんは、もともとミドリムシの培養からビジネス展開を行っていて、2005年に創業、2012年マザース、2014年東証一部上場、とのりにのっている企業なのです。総社員数は、創業10年で90人を超えて、現在も1年で15名ずつ増えているとか・・・
まさに「草創期」から「拡大期」への変換期をむかえているそうです。
その成長過程での壁が、弊社も課題に感じている、会社に対する社員の「自分ごと化」だったそうです。
そこで、広報IR課を中心に、10周年のタイミングを利用した行動指針「ユーグリズム」の制作にのりだすことになったのです。具体的には、「拡大期」へと移行するために、自社が継承していきたい「軸」を社員とともに言語化するための、社員全員で考えるワークショップを実施し、全員がそれを再認識することを目的に、取り組んでいったそうです。
ワークショップではグループごとに社員一人ひとりがその「軸」を考え、広報IR課を中心にそれを行動指針「ユーグリズム」として策定。ユーグレナの社員として欠かせない軸を10項目にまとめているそうです。※「ユーグリズム詳細」
ここでのポイントは、社員全員が会社視点を持って会社のことを考える、すなわち、社員一人ひとりが「会社ごと」を扱ったという点だったと、同社は振り返っています。
そして、策定後は、毎月1回「ユーグリズム」を体言している社員を表彰するなどして、「自分達で定めた行動指針を体現し、未来を創っていくのは全員の役割なんだよ」という会社からもメッセージもおくっているそうです。やはり、策定後、自分達で決めたことを社員一人ひとりに自己認識を持たせるとが重要なんですね。
また、これ以外にも、全社員が集まり、複数ある事業の歩みを共有し、グループの未来について考えるワークショップも行ったそうです。社員が自社の未来を協力しながら考え、アイディアを出すしていきます。ダイレクトな収益にはなかなか繋がりにくいですが、こういった、社員が「自分たちのサービスの未来」を考え続ける場を設けるのはとても重要なことだと思います。
市場環境は日々刻々と進化し、それに応じて、企業も「草創期」「拡大期」「多角期」「成熟期」へとステージを変えることで存続していきます。企業ステージの変化は特定の人たちだけで起すことができないので、いかに社員に、社員のための転機として、「自分ごと」化させる化が重要になってくると思います。当社も、社員が「会社ごと」に関わるような仕掛けや制度を取り入れていきたいなと思います。
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