代官山 サル イ アモール


2012年9月、代官山の八幡通りにオープンしたスペイン郷土料理とパエリアの店『サル イ アモール』


スペイン語で「塩と愛情」という意味をもつ『サル イ アモール』


「料理の決め手はすべて塩加減と、愛情があるかである」と語るオーナー。この2つの調味料こそが料理に一番大切であるという考えから名付けられたそう。


確かに、料理において塩加減はとても大事。


話は少し脱線するが、母が料理をする際に「いいあんばい」という言葉をよく使っていた。この「いいあんばい」は母の感覚に完全に左右されてしまうものなのだが、これがいわゆる私たちにとっての母の味なのではないかと思う。


「母の味を再現したい」という女子はきっと多いはず。ただ、母の言うこの「いいあんばい」が一番難しいところ。レシピ本を見てどんなに完璧で美味しい料理をつくれたとしても、子どもの頃から慣れ親しんでいるこの「いいあんばい」に未だに辿り着けない。どんなにマネしたくてもできない…これこそが母の味なんだろうな。そして、わが子への愛情というスパイスも到底マネできない。


ちなみに、古代中国の書物でも『塩は百肴の将』と記されていて、「塩は美味しさの最たるもの」という意味合いをもつそう。と同時に「最もおいしいのは塩、もっとも不味いのも塩」とも言われているそうだ。


「スペインにいるような感覚を楽しんでほしい」


黄土壁にラ・マンチャ地方の伝統的な装飾を施したタラベラ陶器が飾られ、ホールや厨房でひっきりなしにスペイン語が飛び交っている光景は、まるでスペインの街にある食堂にでも来たかのようだ。


とても温かみのある雰囲気で、スペイン愛が息づいている内観だ。

まずは、ビールで乾杯。


クルスカンポ (ピルスナー)


1904年に創業したスペイン南部の都市セビージャの中世寺院「クルス・デル・カンポ」に由来するクラフトビール。口に含むと、フルーティーさとほのかに華やかなホップの風味が感じられ、後味には苦味が残るビール。

トマトの冷静スープ 800円


トマトそのものの甘みを楽しむという感じではなく、チーズや生ハム・チョリソーなどが入った少し塩っけの効いたトロりとした冷たいスープ。サーブされるパンに良く合う。

チーズの盛り合わせ 1200円

山羊チーズとブルーベリーソースのサラダ 1600円


甘酸っぱいブルーペリーソースがかかったサラダに、トーストに乗っかったチーズがとろけおちる。これをぐちゃぐちゃに混ぜて食べる。もう最高の一言につきる。

じゃがいも、生ハム、チョリソ入りオムレツ 1200円

スフレのようにふっくらとしたオムレツに、ナイフとフォークをいれる瞬間の幸せさといったら。。。

カラメル色の甘~い玉ねぎに、ほくほくとしたじゃがいもがぎっしり。

ふんわりとした触感で口当たりがなめらかなオムレツ。


オムレツってずっと食べていたらあきてしまうんだけど、

生ハムとチョリソーの塩加減がいい感じであきることなくペロリと食べきれてしまう。

好きな人たちと好きな料理を食べて笑顔がこぼれる店内。


美味しい食事でワインがすすみ、

美味しいワインでさらに食事がすすむ。


パエリアハーフ(魚介・チキン) 3700円

メーンは、魚介と肉の旨味がしっかりと詰まった一皿。



黄色いライスと海老の赤色が色鮮やかで、魚介類の出汁が艶めく彩り鮮やかで見た目にも楽しめる。食欲が減退する夏の時期でも、ぺロリと食べれてしまう逸品。


本場のパエリアとワインを楽しみたくなったら、是非訪れてみてほしい。




(↓おまけ)すっかり楽しくなった後は2軒目へ笑

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